すべてのLGBTへ『生きろ』〜社長はトランスジェンダー!LGBTフレンドリーな介護企業の葛目社長にインタビュー!

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すべてのLGBTへ『生きろ』〜社長はトランスジェンダー!LGBTフレンドリーな介護企業の葛目社長にインタビュー!

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はじめに



数年前、TV番組で紹介された事から一躍有名となったMtF起業家(Male to Femaleの略。男性として生まれ女性としての性自認をもつ人)、葛目奈々社長。2010年、デイサービスを提供する株式会社セブンスカイを設立し、現在葛目社長はその代表取締役・管理者・そして現場における介護福祉士を務めている。

今回は株式会社セブンスカイが運営する「咲くよひまわり亭」にお邪魔し、葛目社長にお話を聞いた。

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目次
1. 創業までの道のり
2. 介護にかける思い
3. 入社する人々への思い
4. 最後に
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1. 創業までの道のり



高校生で自身の「女性になりたい」という気持ちをはっきりと自覚したという葛目社長。当時のニューハーフブームもあって、17歳の時から地元高知で「ニューハーフ」として水商売をはじめたそうだ。その頃から独立願望があった彼女は、「いつか高知に自分が経営する店を持ちたい」と考えるようになり、19歳で上京する。以降は新宿二丁目でショーの衣装や振り付けについて学び、水商売の仕事に明け暮れる日々が続いていた。

しかしそんな生活が数年続いた頃、ふと彼女の心に将来への不安が生じてきたという。
「水商売は私に夢や希望を与えてくれた職場でしたが、いつからか『何か新しいことに挑戦したい。』と思うようになっていました。」
当時の気持ちをそのように語った葛目社長は、母と姉が看護師をしていたこともあり、水商売をする傍ら、看護師という安定した職を目指すことに決めたのだ。

だが、彼女はここで壁にぶつかることになる。
「ニューハーフ」として働いていた葛目社長は、その間に手術によって見た目を女性へと変化させており、戸籍上の性と見た目が一致しない状態になっていた。それを理由に20校程の看護学校に入学を断られてしまったというのだ。
「正直、その後1年くらいは荒れた事もありました。なんだよ!って思ってね。(笑)でも仕方ないかってそう思ったんです。だからやっぱり腹を据えて、もう一度水商売に向き合って、お店で一位になろうって決めて、頑張ったんです」
そう語る葛目社長はなんとその後1年で本当に、売り上げ・同伴率共に店舗一位を獲得したという。しかし、その時ふと、自分の本当にやりたかったことはなんだったか、もう一度心に浮かんできた。挑戦を諦める事ができなかった彼女は、やはり医療や看護など何か施設運営ができないかと考えるようになった。そんな時に、お客さんからの勧めもあって見つけたのが「介護」という道だった。

こうして葛目社長は、自身の働く店のオーナーにも夢を追いかけたいと話して応援を受け、働きながら介護学校に入学した。当時の看護学校とは違い、介護学校はそんな葛目社長をなんなく受け入れてくれたという。
「介護の世界はみんな『気持ちさえあれば何も気にしないよ』という感じで、すごく嬉しかったです。はじめて『お昼の世界』でも認められたような気がしました」
こうして無事、介護学校を卒業し、資格を得た葛目社長はすぐに、株式会社セブンスカイを設立した。
利用者の皆様と和気藹々とお話をする葛目社長

2. 介護にかける思い



介護の仕事をはじめて約10年経つ葛目社長に、介護の魅力を聞いてみた。
「介護って、その基本精神に『自己実現』だとか『ノーマライゼーション』(どんな健康状態でも同じ生活ができるよう支援することを理想とすること)といった考え方があるんです」
人それぞれ出来ない事、出来る事があり、その中で本人がやりたい事をできるように助ける。それが介護の仕事だと葛目社長は言った。介護の世界では、その考え方が利用者であるご年配の方々やそのご家族だけでなく、運営していくための従業員や関係者などにも向けられているそうだ。
「『人と違うから、何?でもあれも、これも、一緒に分かち合えるでしょ?』そんな感じでみんな働いているんです」
違いを受け入れて人と支え合う、そこから得られる喜びが介護の一つの魅力なのだ。

また、葛目社長は自身の理念についてもこう話した。
「年齢、性別、障がい、国籍を個性ととらえ誰もが自分らしくいられる『村』を作るということを理念に掲げています。利用者も働く人も誰もが自分らしくいられるような複合施設(=村)をいつか運営したいんです」
様々な困難を抱える人のために、介護以外にも海外展開や障がい者向けの施設など、より多くの事業に挑戦するつもりだという葛目社長。それに今必要なのが『人』なのだ。
「今は会社がまだ小さいから、そんな事を言っても誰にも相手にはされないんですけど、今後社員も増えていけば仕事を細分化できて、より自分らしい仕事を提供できると思うんです。色々な事業展開のために私も相談支援専門員などの資格を色々取っています」
施設内は和気藹々とした雰囲気が広がっています

3. 入社する人々への思い



数年前、葛目社長はテレビの取材を受け、そこで世間にカミングアウト(自身のセクシュアリティーを明言すること。)をしたという。以来、それまで一般的なデイサービス会社として認知されていた株式会社セブンスカイはLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの頭文字をとった、セクシュアルマイノリティの総称)フレンドリーな会社として注目を集め、求人への応募や、葛目社長への応援メッセージなどたくさんの連絡が来るようになったのだ。
「そうやって来た人達を採用した最初の頃は大変で、LGBTの社員の子の地元までご両親にお話を伺いに行ったり、突然出勤できなくなっちゃった子の相談に乗ったりしていたんですけどね」
葛目社長は最近のLGBTの人々への思いを語った。
「“普通”の男性・女性として生きるのだって大変なのに、LGBTとして人と違うように生きるのってそれはもちろん大変なことなんです。だからもう自分は『違う』ということを認めて、周りがしてくれない事をグチグチ言っても仕方ないのだから、自分で強く生きないと。私は自分の背中を見せる事でそんな生き方を伝えて、社員の希望になれれば良いなと思っています」

社員の一人一人に全力で向き合う葛目社長。そんな彼女は社員に何を求めているのだろうか。
「私の理念(既述)に共感して、仕事をちゃんとしてくれるということですね。その気持ちさえあれば、どなたでも大歓迎です。私たちの仕事は人の命を預かる仕事ですから、責任感が有り、人のために何かすることへの喜びややりがいを共にシェアできるような人はとても向いていると思います」

4. 最後に


「人を変えるなら自分を変える」
これは葛目社長が新宿二丁目で働いていた際のお店のオーナーから教わった考え方だと言う。
「大切なのは自分がどう生きたいかです。生きるというのは修行なのだから、みんな辛い。別に何も『違う』ということが『特別』じゃないのだから、逃げずに頑張らないと」一見、人と「違う」ことに苦しむ人々にとってこの考えは厳しいものに聞こえる。しかし、もちろん葛目社長もこの辛さは理解した上でこう言っていた。

なぜなら、
葛目社長には苦しむ人々と共に戦う力があるからだ。
自分で生きるということは決して、一人で生きる事ではない。私が一緒にいるから、大丈夫。だから一緒に「年齢、性別、障害、国籍を個性ととらえ誰もが自分らしくいられる『村』」を目指しませんか。葛目社長のインタビューからはこのような思いを強く感じた。

最後に彼女から、ichooseをご利用いただいている皆様へのメッセージをいただいた。

「三文字ですね。生きろ!」

葛目社長はどこまでも強く、誰よりも優しく、株式会社セブンスカイの社員もまた皆、社長と共に輝いていた。


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